時代に逆行!? エクソンモービルの巨額な設備投資
どうもOTBインベスターです。
ワンタップバイ米国株の中でトップレベルにある高配当銘柄(直近配当利回り4%/連続増配35年)である石油メジャー「エクソンモービル」(XOM)について
今回、少し触れていこうかと思います。
先月あたりの話しですが、XOMは今年から来年にかけての設備投資額が
巨額な630~650億ドルになる見通しであることを公表しています。
設備投資の内容としては、米国のシェールガスや深海プロジェクト、液化天然ガス事業に充てていく方針のようであり、
今回の巨額投資額は石油業界全体の低迷を防ぐ目的が、
さらに、利益は今後40億ドル以上は増加可能であると、強気な主張をしています。
しかしながら、投資家やアナリスト達は納得ができておらず、
巨額な設備投資額に嫌気され、公表してから間もなく株価が下落(米国時間3/6)していたようです。
時代に逆行というのは???
実は欧州を中心に、これから2025~2050年までにガソリン車(ディーゼル含)を禁止にしていき、国によってはハイブリッド車も禁止へ。
そして徐々に電気自動車のみにシフトしていく方針であるためです。
インドや中国でも今後このような方針を検討しています。
一部とはいえ、このような国々が現れれば、いずれ米国や日本も追従していく可能性は否定できません。
…ということは、世界的にガソリン需要が徐々に無くなっていくことを意味し、
石油関連企業は痛手を被る可能性はかなり高くなります。
そこにきて、XOMは更なる石油関連への歩みを強化していく様は自滅行為とも見れなくはありません。
で、これは個人的な考えですが、
世界的にこういった流れになりつつあることを、XOMは実は十分に認識した上で踏み切ったのでは…?、
そして、今回の巨額な設備投資額も 野望めいたモノがあったのではないかと感じています。
つまり、ライバル企業(シェブロンやロイヤルダッチシェルなど)が徐々に石油関連事業から離れていく可能性を想定し、撤退して空いた枠にXOMが入り込むことにより、
完全な世界シェア(寡占化)を獲得する目的もあるのではないかな~と。
そうすれば、ガソリン需要減(利益減)を新たに得たシェアによる利益増で相殺できる可能性も…??
ま、このような妄想はさておき、実際のところ、
世界人口は増え続けていく見通しですし、発展途上国では割高で運用リスク(航続距離や充電時間、充電ステーションが少ないといった問題)の高い電気自動車が使われるようになるまでにはまだまだ時間が必要でしょう。
発電所にしても、再生エネルギーである風力やソーラー、水力は発電力が乏しい上に設置場所が限られてしまうわけですので、化石燃料発電からすぐさま取って代わることはできないでしょう。
原発は…論外とします。
(夢の核融合発電は2050年頃!?)
日常を支えている石油化学製品の存在も無視できません。
さらに、XOMはマイクロソフトと提携しAzureを活用して事業拡大も図っています。
結論として、投資先としてはまだまだ手ごたえ十分かと思えますが、
ワンタップバイユーザーの皆様はどのように考えておられるでしょうか?
では、また('◇')ゞ