新元号に日本人浮かれ過ぎ説
どうもOTBインベスターです。
4月に入り、新年度にして新生活の時期になりました。
今年、天皇陛下の200年ぶりと言われる生前退位(譲位)をし、ご子息である皇太子様の即位が行われ、それに伴い、
「令和」の意味としては、
人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ、という意味だとされています。
~新元号の決定による一般人の反応~
・平和、豊か、穏やかな時代になって欲しい…
・覚えやすく、響きも良い…
・一人ひとりの心が繋がり、他人を思いやる心を取り戻して欲しい…
・平成と比べて堅い印象…
・なんかワクワク ドキドキします♪
・クールでカッコイイ!
・命令の令で和に違和感
…と、ごく一部ではありますが、大雑把にこのような感想を拾いました。
ただ、全般的に共通していたのが、
「平和」と「豊かさ」といったワードが目立っていたかな?という印象です。
ここからは長文ですが、個人的な意見を書かせてください(;´・ω・)
報道番組でも、これでもか!と言わんばかりな内容であり、
街頭インタビューシーンや一般人の反応など、大々的に採り上げられていました。
ただ、疑問なのが…
↑わざわざこれ(モニター越しをカメラで撮る)する意味あるんでしょうか?
我先に!と、号外新聞を奪い合う方々…
ネットを使えば「令和」に関する内容など、いくらでも簡単に入手できますよ?
どうせ、すぐさまゴミ箱行きになったんじゃないですか?
これらを見ていると、イライラするような危機感しか感じないのですが、
自分だけなんでしょうか???
新時代の幕開け、素晴らしいですよね。
平和や豊かさを願う、人類の悲願です。
「令和」に込められた想い、天皇陛下の御心、実に有難いことです。
…ですが、浮かれ過ぎではないですか?
願いや想いだけじゃ平和も豊かさも来ません。
他人任せではなく、これからの日本人一人ひとりの行動次第なんですよ?
これからの日本は、今までのようなスローペースや、後手に回ったやり方、ツケを後で払うような方法が看過できるほど時間も余力も残されていません。
平成は失われた30年と呼ばれています。
国際競争力や日本のGDPにおける世界シェアも今や見るも無残な姿になり果てており、世界時価総額ランキングでもトヨタ自動車だけが何とか50位圏内にいる有様です。
かつてはトップ10に日本企業が7社もあったはずなのに…。
栄枯盛衰にしても早すぎやしませんか?
サラリーマンの可処分所得は年々下がり続け、主要先進国で時給が下がっているのは日本だけです。
間違いなく、日本全体で貧困化(経済格差)が進んでいることは明白です。
ワーキングプアなこともあり、働いても働いても暮らしは一向に豊かにならない…
大半の人はこのような印象を持っているはずです。
以前、ファーウェイ・ジャパンが新卒初任給40万円の求人で話題になったことがありました。
日本の新卒初任給では、せいぜい20万円がザラであり、
ごく一部の大企業でようやく30万円に届く程度しかありません。
つまり、日本の一般的な感覚では、新卒初任給40万円はかなりの高給取りという印象になるのですが、実はそうではありません。
日本の賃金が最初から低過ぎるだけなのです。
日本でも優秀な人材はいくらでも居ます。
しかしながら、日本でどれだけ活躍できても給料は全く期待できない…、
このような問題もあって、優秀な日本人は次々と海外へと人材の流出が起きてしまっています。
その上、
働き過ぎで過労死なんて言葉の概念があるのは日本ぐらいであり、世界では「Karoshi」として認知されてしまいました。
正規と非正規の労働格差も先進国の中でワースト。
さらに、非正規の賃金よりも、生活保護の方がもらえる金額が高いなどの逆転現象もあり、生活保護のほうがよっぽど高給取りと表現しても過言ではない社会的不均衡の問題もあります。
例えば、
・基本的な生活費用の支給(医療費や家賃など含む)
・NHK料金の免除
・都市部での水道基本料一部免除
真面目に働いている労働者がバカを見るとはこのことです。
そして増え続ける外国人労働者たち…
このまま外国人を受け入れ続けるとどうなるか、現在のEUを見れば一目瞭然でしょう。
さらに、日本企業の株主たちの大半が外国人投資家(機関投資家)なため、
どれだけ日本人があくせく労働に励んだところで利益のほとんどは海外へ流れていきます。
それに合わせるように、日本企業の経営者達は労働者への賃金を上げ渋り、
むしろ株主へのみ報いるために内部留保と配当を上げる方へかじ取りをしています。
そして日本人は先進国の中で最も投資を避け、貯金にのみ励む経済リテラシーの無い国民性であるため、
このように搾取されているということ、インフレは実質貯金額の目減りを引き起こすという事実に全く気付いていません。
アベノミクスの味方をするわけではありませんが、
日銀は現在までに日本企業のETFを約25兆円分保有(経済ドーピング)するという歪な経済状況を作り出しています。
それにより、日経は確かに20000円台まで上がりました。
そして、この状況を正しく理解し利用できた一部の日本人投資家たちは資産を億まで膨らませることに成功できたと言います。
現在の日本で中間層が減り、富裕層が増えた原因の一つがコレだったのです。
反対に、ソレの意味するものに興味も関心も無かった情弱な大多数の日本人は中間層から着実に貧困化しているわけです。
ただ、このような経済政策が長続きするわけはなく、
この状態で日経がもし18000円割れをすると、日銀はとうとう含み損で財務悪化の懸念が表れ始め、日本円の信認リスクに直結していくようになります。
いずれはこの経済戦略をやめ、日銀は保有株(日経ETF)を手放す時がやってくるわけですが、
そんなことをすれば日経は日本の実態経済と関係なく勝手に暴落していくことになります。
それが更なる不景気を呼び込み、日本経済はまさに、阿鼻叫喚となるかも知れない危険な状況に近づきつつあるのです。
日本はいつの間にかイノベーションから無縁な国となり、GAFAと呼ばれる超企業が世界を席巻してしまいました。
中国の発展も恐ろしいレベルにあります。
発展途上と見られている国々も、猛スピードで日本を追いかけています。
その速度はもはや、ひと昔前とは比較になりません。
何故なら、現在の優れた最先端テクノロジーをいきなり導入することが出来るためです。
そんな中、日本だけは勝手に後進国化しているのですから、
海外からはさぞかし旅行先として選びやすくなったことでしょう…。
そして日本は内需が期待できなくなっている為、インバウンド戦略に注力。
日本の「おもてなし」で外国人旅行者に来てもらうしか打つ手の無い悲惨な状況に加え、キャッシュレス導入が遅れているため、せっかく来てくれた外国人旅行者に不便を強いている状況なんて実に滑稽です。
最近、話題になっている日本企業「富士通」のリストラ(配置転換)問題を見てもわかるように、既に日本の終身雇用や年功序列は通用しない時代になっています。
とりあえず大企業なら安泰だろうという甘い考えは即刻捨てるべきでしょう。
それだけでなく、日本の教育システム(社畜養成)により個性は潰され、
左を見ても右を見ても同じような思考回路を持った没個性になり、
結果として日本の若者は夢や目標の欠落、政治経済に深い関心を持てず、
ただ安定というだけで公務員を目指そうとします。
親にしても、子供に就いて欲しい職業のトップが未だに公務員であり、
逆に流行りのユーチューバーは頑として否定的。
親が求めるモノは相変わらず「安定」などと、気持ちはわからなくはないですが、
これからの日本では、このような考え方はむしろ危険でしかありません。
親だからこそ、子の世代に対し、時代背景を加味して正しい認識を示していかなければいけない立場です。
「安定」なんて既にオワコン化してきているという危機感を持つべきです。
このようなことから、親の世代が前時代的な感性を子供に押し付けていくため、
いつまで経っても日本社会は変わりません。
ホワイトカラーでもこれから容赦なく淘汰されていくであろう、
技術的失業時代も控えているのです。
もっと時代の流れというものに敏感にならなければ、
人生の修正が間に合わないほどに社会構造が変化してしまっていてもおかしくありません。
そして、政府はとうとう景気動向指数の下方修正をし、景気後退局面に入ったであろうという認識を示しています。
今年の参院選次第とも言われていますが、ほぼ間違いなく10月に消費税10%に引き上げられると思われます。
ただでさえ、デフレマインドが蔓延っている日本で景気後退と消費増税による二重苦が来ようものなら、スタグフレーションになってもおかしくありません。
日本の天下り・既得権益層の問題も酷い。
例えば、日本政府のサイバーセキュリティー戦略を担う桜田大臣はパソコンが使えないことを正式に認めています。
にも関わらず、このような重要なポストに居るというだけで莫大な報酬が手に入ります。
そりゃあ、パソコンが使えないならネットも繋ぐことはないため、ある意味最強のサイバーセキュリティだと皮肉られるわけです(笑)
現状、これが日本のレベルです。
極めつけは世界最悪レベルの少子超高齢化問題です。
とにかくこの問題が最もタチが悪い。
何故なら、これこそが日本をありとあらゆる方向へ負の連鎖を引き起こしている元凶だからです。
そして、これを根本から解決する方法がありません。
正確にはあるといえばある、かもしれませんが、
今までにないような大改革が必要であり、日本の政治家にそれをするだけの度胸と国民(老人)の承諾が得られるとは到底思えません。
どうせ、今までのように消費増税や社会保障制度の改悪を進めてツケを後に回していくだけでしょう。
そして、いつか老人クライシスで内部崩壊していくか、
弱体化した日本に目を付け、敵対勢力(中国)に侵略されるのがオチかと思われます。
そして、やがては…
AI、ロボット、5G、IoT、ICT、ブロックチェーン、医療、バイオ、ナノテク、3Dプリンター、ドローン、VR、AR、宇宙事業
これら最先端分野の進化発展は指数関数的な伸びを見せ、
世界の構造を根本から劇的に変えてしまう
「第四次産業革命 ⇔ シンギュラリティ」が起こることはほぼ間違いありません。
ですがそれと同時に、世界の特権階級に位置する者たちに
富と技術を完全に独占されてしまい、
今以上の
超・経済格差になる!
…こともほぼ間違いない(今現在がすでにそうなのですから)と思われます。
これが意味するもの、それは、
これら最先端分野を扱える一部の者たちによって実質的に世界を支配化に置くことも可能になる、ということです。
技術的失業時代も同時進行していくため、ベーシックインカムが必要になるのですが、日本はどうせ後手になって出遅れることでしょう。
そうなれば、現在すでに貯蓄の無い世帯はどうなるのか?
生活保護でしょうか?
その時代では、おそらく不可能(2025年問題以降、社会保障費がパンクする)であり、
受給世帯があまりにも膨大な数になり過ぎて生活保護の財源は枯渇しているでしょう。
年金制度も国民皆保険制度も形だけ残っているレベルかも知れません。
政策として企業の法人税を上げるのが理想ですが、そんなことをすれば海外へ本社を移されたりタックスヘイブンを使って租税回避されるのがオチです。
では消費増税を…そんなことをすればさらに貧困層への負担が強まる。
社会や富裕層への不満に嫉妬も相まって、治安の悪化も懸念されます。
日本は先進国の中で治安は良い方ですが、果たしてその時代ではどうなっていることか…?
最後になりますが、
日本は地震も大変多い国です。南海トラフもいつ発生するか分かりません。
つまり、大災害による経済的リスクも無視できないのが日本です。
そういう意味も含めて、これから日本沈没がほぼ間違いのない状況が表面化していけばいくほど、
それと同時進行で、日本在住の富裕層達は次々と日本を捨て、安全な海外へ移住していくことでしょう。
そして、ボロボロになった日本に取り残されるのは、
貧乏人と痴呆老人。
このような近い未来の光景が容易に想像できてしまいます。
いかがだったでしょうか?
このような問題を、新元号に浮かれている方々は認識できているのでしょうか?
これらは単なる妄想や可能性の話しであり、
大袈裟も過ぎるし真に受ける必要はないと考えておられるでしょうか?
気づいているけど、誰かが何とかしてくれると考えていませんか?
出る杭は打たれる、のように、声を大にして周りに注意喚起することを躊躇っていませんか?
とにかく、日本人は本当に平和ボケし過ぎです。
先進的な事を避け、変化を嫌う老人が多すぎるというのも原因かと思いますが、
「真の情弱は、自分が情弱であることすら知らない」
せめて、知らない を 知ってください。
でなければ、日本は新元号と共に滅んでいくだけです。