【日本】1-3月期GDP速報値が予想を上回る! …が、
どうもOTBインベスターです。
5月20日、平成31年1~3月期の実質GDP速報値は、
市場予想-2%に対して+成長(年率換算+2.1%)という結果が公表されました。
また、茂木経済再生相によれば、
「生活活動に弱さが続いているが、雇用や所得環境の改善や高水準の企業収益など、
内需を支えるファンダメンタルズ(基礎的条件)はシッカリとしている。
加えて、内需の増加傾向は崩れていないと考えている。」
消費増税に関しては、
「10月に10%ヘ引き上げ予定に変更なく、この考えは一貫して変わっていない。」
…と、発言しました。
GDPの主な項目では、
・個人消費 ー0.1%
・住宅投資 +1.1%
・設備投資 -0.3%
・公共投資 +1.5%
・輸入 -4.6%
・輸出 -2.4%
と、なっています。
政府は、前期から続いてGDP+成長だった(?)
ということで、
消費増税への方針を逆に固めてしまった形となりました。
しかしながら、
今回のGDP+には
大きなカラクリがあったのです。
唯一、プラスだった項目では、
住宅投資:持ち家信仰の強い日本人ならではと言いますか、消費増税前の駆け込み需要が大きく反映された形となりました。
公共投資:昨年度の第1次補正予算の執行が本格化したことと、防災対策などが反映されました。
設備投資では、
周知の通り、米中摩擦の激化と今後の不透明さの影響で企業の動きが鈍化し、先送りとする形が増えた結果、マイナスとなりました。
GDPの半分以上を占めると言われている個人消費ですが、
相次ぐ食料品の値上げなどで消費者の節約志向が強くなり、自動車や衣料品などの販売が振るわなかったことが強く影響したようです。
輸入と輸出では、どちらも悪い結果であり、特に輸入が非常に悪い。
それにより、
GDP=外需寄与度+内需寄与度(貿易(外需)と国内経済(内需))
で判断しますと、輸入の減少が輸出の減少を大きく上回ったことにより、
計算上では、
外需+により、成長率を押し上げる形になりました(笑)
つまり、
実体経済を強く表す個人消費が冷え込んでいることにより、輸入が激減。
輸出も悪い数字だったが、輸入に大きく反した形となったため、
数字上のマジックで、
今回のGDP+となってしまったわけです。
ゴチャゴチャしていて
分かりづらいので、結論を言いますと、
日本経済、やっぱり悪いやないか!
ということです(;´・ω・)
速報値ではありますが、後に修正されたところで実体経済はやはり悪いだろうというのが個人的な見解です。
こんな数字上のマジックで、
GDP+ ウェーイ♪ 予定通り消費税上げたろ!
…と言わんばかりの政府の言動は度し難いにも程があります。
とりあえず、消費増税への地盤が固められたようなので、米中摩擦も相まって、
これから日経は下降トレンドを辿っていきそうですね。
しかも、所々で日銀による経済ドーピング(劇薬投与)を施しながら延命させていくんでしょう。
このままでは日本経済崩壊不可避です。
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では、また(;´・ω・)